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シーリングの先打ち・後打ちとは?

塗装の豆知識 2024.03.22 (Fri) 更新

こんにちは、板橋区・練馬区の外壁塗装、屋根塗装専門の大谷建装工業です。

 

外壁の塗り替え工事を行う上で、同時に行うことの多いのがシーリング工事です。

シーリング工事は、外壁を塗装する前に行う方法と塗装をした後に行う方法があります。

このシーリングの「先打ち」と「後打ち」によってメリット・デメリットがありそれぞれを理解した上で施工を判断する必要があります。

今回は、シーリング工事の「先打ち施工」と「後打ち施工」について解説していきます。

 

シーリングの役割

シーリングとは外壁においては、サイディングボードやALC等を外壁に使用した場合に、パネルとパネルの繋ぎ目(目地)に防水材や緩衝材として使用されます。

ゴムのような柔らかい材質で伸び縮し、目地の隙間を埋めて雨水などの侵入を防ぐ役割をしています。

また、パネル同士が当たることで割れや欠損しないようにクッションとしての役割もあります。

このシーリングが機能していないと雨水や水分等が侵入して雨漏りの原因になります。

シーリング材は紫外線などの影響を受け、経年劣化で柔らかさが無くなり、硬くなり肉やせやひび割れが発生してしまいます。

そのため、定期的なメンテナンスで取り換えを行う必要がありますが、その際足場をかけての工事が必要なことから外壁や屋根の塗り替えのタイミングで同時に行うケースが多いです。

 

シーリングの役割や交換時期については別記事で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてください。

シーリング(コーキング)の役割とは?|現場ブログ|板橋区・練馬区の外壁塗装&雨漏り専門店 大谷建装工業 (otani-kenso.co.jp)

 

シーリング先打ち施工方法

シーリングの先打ち施工は、外壁塗装を行う場合の多くで採用されている方法になります。

先にシーリング材を施工した後に、シーリングの上に塗装をしていく方法です。

 

メリット

シーリングを先打ちすることで塗膜で保護されるため、紫外線や雨水による劣化速度を遅らせることができます。

シーリング材が先に劣化して外壁塗装とのメンテナンスサイクルが合わなくなると、余計な足場費用をかけなくてはいけなくなることを考えると大きなメリットになります。

 

デメリット

シーリング材は外壁に使用される塗料よりも柔らかい性質のため、シーリング材の上の塗膜が割れてしまうことがあります。

シーリングは厚みが5㎜以上だと伸縮率が600%ほどありますが、一般的な塗装の厚みは1㎜ない程度ですのでシーリング材程の伸縮率が生まれません。

シーリング上の塗膜が割れても防水などの機能性に直接的に影響はありませんが、塗膜の下のシーリングが見えてしまい見た目が損なわれてしまいます

 

シーリング後打ち施工方法

シーリングの後打ち工法は、塗装を行った後にシーリング材を施工する方法です。

化粧打ちとも呼ばれ、シーリング材がそのまま仕上げになるため、施工の難易度が高くなります。

また、外壁と目地との色のバランスも考える必要があります。

 

メリット

シーリングの上に塗装する場合は、塗膜が割れてしまうことやシーリング材と塗料との密着の相性を考慮する必要があります。

しかし、後打ちであればシーリング材がそのまま仕上げになるのでそのような心配がありません。

 

デメリット

シーリング材がそのまま仕上げになるので、紫外線などの劣化要因に晒されることになります。

外壁の塗料がフッ素や無機といった高耐久の樹脂を選択する場合には、シーリング材も高耐久のものを選択しなければ、シーリング材が先に劣化してしまいます。

また、先打ち工法よりも養生の手間がかかることから、価格は後打ち工法が高くなる傾向にあります。

さらには、シーリング材の色数は塗料よりも限定されている製品が多く、色によっては外壁と同色にできない場合があります。

 

まとめ

今回はシーリングの先打ち施工と後打ち施工の違いやメリット・デメリットについて解説してきました。

シーリング上の塗膜の割れは、あくまで美観の問題で性能に直接影響がなく、施工性・費用の面から先打ち施工が広く普及されています。

しかし、シーリング上の割れは基本的に保証対象外の項目になります。

意匠性を重視されている方は後打ち施工を選択することをお勧めします。

また、事前にデメリットの十分な説明の無い施工業者には注意が必要です。

 

大谷建装工業では、板橋区を中心に無料で外壁・屋根の劣化診断やお見積りを承ります。

カラーシュミレーションにて塗り替え後のイメージをお伝えすることも可能です。

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