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遮熱塗料が向いている家・向いていない家

塗装の豆知識 2026.06.25 (Thu) 更新

遮熱塗料が向いている家・向いていない家

こんにちは、板橋区・練馬区・豊島区の外壁塗装・屋根塗装専門店、大谷建装工業です。

夏になると、

  • 2階や3階の部屋が異常に暑い
  • エアコンをつけてもなかなか冷えない
  • 屋根塗装をするなら遮熱塗料がよいのか迷っている
  • 遮熱塗料にしたら本当に涼しくなるのか知りたい
  • 自宅に遮熱塗料が向いているのか判断できない

このようなお悩みを持つ方は少なくありません。

特に、近年の夏は気温が高く、屋根や外壁が受ける熱の影響も大きくなっています。そのため、屋根塗装や外壁塗装を検討する際に、「遮熱塗料を選んだ方がいいのでは?」と考える方も増えています。

しかし、遮熱塗料はどの住宅にも同じように効果が出るわけではありません。

家の形、屋根材、屋根の色、日当たり、断熱材、屋根裏換気、部屋の位置などによって、向いている家と向いていない家があります。

この記事では、遮熱塗料が向いている家・向いていない家について、塗装を検討している方にも分かりやすく解説します。


この記事は専門家が監修しています

大谷建装工業株式会社 代表取締役 大谷 雄二

監修者:大谷建装工業株式会社 代表取締役
大谷 雄二

東京都板橋区・練馬区・豊島区エリアを中心に、
外壁塗装・屋根工事・雨漏り修理を手がける地域密着の専門業者。

長年にわたり住宅メンテナンスの現場に携わり、
戸建住宅・公共施設の修繕工事を多数監修。

本記事は、実際の施工経験および専門的知見をもとに
内容確認・監修を行っています。

▶ 保有資格
・1級建築塗装作業技能士
・1級建築施工管理技士
・有機溶剤作業主任者

※記事内容は監修者による確認を経て公開しています。


遮熱塗料とは?まずは基本を確認しましょう

遮熱塗料とは、太陽光に含まれる熱の原因となる光を反射し、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑える塗料です。

通常の塗料は、太陽の光を受けると表面が熱くなります。特に屋根は建物の中でも直射日光を受けやすいため、夏場には非常に高温になります。

その熱が屋根材に蓄積され、屋根裏や天井を通じて室内に伝わることで、2階や3階の部屋が暑く感じやすくなります。

遮熱塗料の基本的な考え方
熱くなった屋根を冷やすというより、太陽光を反射して「屋根を熱くなりにくくする」塗料です。

そのため、遮熱塗料は特に屋根塗装で選ばれることが多い塗料です。

遮熱塗料が注目される理由

遮熱塗料が注目されている理由は、夏の暑さ対策として分かりやすいからです。

外壁塗装や屋根塗装は、美観を整えるだけの工事ではありません。建物を雨風や紫外線から守るための大切なメンテナンスです。

その中で遮熱塗料は、建物を守りながら暑さ対策にもつながる可能性があるため、塗り替え時に検討されやすくなっています。

屋根表面温度の上昇を抑えやすい

遮熱塗料の大きな特徴は、屋根表面温度の上昇を抑えやすいことです。

真夏の屋根は、外気温よりもはるかに高温になります。屋根材や色によっては、触れないほど熱くなることもあります。

遮熱塗料を使用することで、太陽光を反射し、屋根材が熱を持ちにくくなることが期待できます。

室内の暑さ軽減につながる可能性がある

屋根表面温度が下がると、屋根裏や天井に伝わる熱も抑えやすくなります。

その結果、屋根直下の部屋、特に2階や3階の暑さ軽減につながる可能性があります。

ただし、室温が必ず何度下がると断言できるものではありません。建物の断熱性能や換気状況によって体感は変わります。

冷房効率の改善が期待できる

屋根から伝わる熱が抑えられると、エアコンが効きやすくなる場合があります。

エアコンをつけても部屋がなかなか冷えない住宅では、屋根や外壁からの熱の影響を受けている可能性があります。

遮熱塗料は、冷房の負担を軽減するための選択肢の一つとして検討できます。

遮熱塗料が向いている家の特徴

ここからは、遮熱塗料が向いている家の特徴を具体的に見ていきましょう。

遮熱塗料は、すべての家で同じ効果が出るわけではありません。効果を感じやすい家には一定の傾向があります。

向いている家の特徴 理由
屋根が日当たりの良い家 太陽光を多く受けるため、遮熱効果を活かしやすい
2階・3階が暑い家 屋根からの熱の影響を受けている可能性がある
金属屋根の家 熱を伝えやすいため、表面温度対策が有効な場合がある
濃い色の屋根の家 熱を吸収しやすいため、遮熱塗料の効果を検討しやすい
屋根塗装の時期を迎えている家 通常の塗り替えと同時に遮熱性能を加えられる

日当たりの良い家

遮熱塗料が特に向いているのは、屋根や外壁に日差しがよく当たる家です。

遮熱塗料は太陽光を反射することで効果を発揮します。そのため、日差しを多く受ける面ほど、遮熱性能を活かしやすくなります。

特に、南面や西面に強い日差しが当たる住宅では、夏場の熱の影響を受けやすくなります。

ポイント
日当たりが良い家ほど暑くなりやすい一方で、遮熱塗料の効果も検討しやすい家といえます。

2階や3階の部屋が暑い家

2階や3階の部屋が暑い家も、遮熱塗料が向いている可能性があります。

特に屋根のすぐ下にある部屋は、屋根から伝わる熱の影響を受けやすくなります。

たとえば、3階建て住宅で、3階の子ども部屋や寝室が夏になると異常に暑くなる場合、屋根からの熱が室内環境に影響していることがあります。

このような住宅では、屋根塗装の際に遮熱塗料を選ぶことで、室内温度の上昇を抑える効果が期待できます。

金属屋根の家

金属屋根は、熱を伝えやすい特徴があります。

ガルバリウム鋼板などの金属屋根は耐久性が高く、軽量で人気がありますが、夏場には表面温度が上がりやすい傾向があります。

もちろん、断熱材や屋根構造によって室内への影響は変わります。

しかし、金属屋根で夏の暑さが気になる場合は、遮熱塗料を検討する価値があります。

濃い色の屋根の家

ブラック、ダークグレー、ダークブラウンなどの濃い色の屋根は、熱を吸収しやすい傾向があります。

落ち着いた色合いで人気がありますが、夏場の表面温度は高くなりやすいです。

遮熱塗料には、濃色でも遮熱性能を持つものがあります。

そのため、外観の印象を大きく変えずに暑さ対策を検討したい場合にも選択肢になります。

屋根塗装の時期を迎えている家

遮熱塗料は、屋根塗装のタイミングで検討すると効率的です。

屋根の色あせ、苔、汚れ、塗膜の劣化が見られる場合、そろそろ塗り替え時期を迎えている可能性があります。

どうせ屋根塗装を行うのであれば、通常塗料だけでなく遮熱塗料も比較しておくとよいでしょう。

遮熱塗料が向いていない家の特徴

一方で、遮熱塗料を選んでも思ったほど効果を感じにくい家もあります。

遮熱塗料そのものが悪いわけではなく、建物の状態や暑さの原因が別にある場合です。

向いていない可能性がある家 理由
屋根がほとんど日陰の家 太陽光を反射する効果を活かしにくい
断熱材が極端に不足している家 屋根表面温度を抑えても室内へ熱が伝わりやすい
屋根材の劣化が激しい家 塗装より補修やカバー工法などの屋根工事が優先されることが多い
雨漏りしている家 遮熱塗装では雨漏り原因を解決できない
暑さの原因が窓や室内環境にある家 屋根塗装だけでは改善しにくい

屋根がほとんど日陰の家

遮熱塗料は、太陽光を反射することで効果を発揮します。

そのため、隣接建物や大きな木などの影響で屋根にほとんど日が当たらない場合、遮熱効果を感じにくいことがあります。

もちろん、塗料としての耐久性や保護性能はありますが、暑さ対策としての優先度は下がる可能性があります。

断熱材が極端に不足している家

遮熱塗料は、屋根表面の温度上昇を抑える塗料です。

しかし、建物内部の断熱性能が極端に低い場合、屋根からの熱だけでなく、外気温や室内環境の影響も大きくなります。

このような場合、遮熱塗装だけで劇的な変化を期待するのは難しいことがあります。

暑さ対策としては、遮熱塗装に加えて、断熱材や換気の状態も確認することが大切です。

屋根材の劣化が激しい家

屋根材そのものが大きく傷んでいる場合、遮熱塗料以前に塗装できる状態かどうかを確認する必要があります。

たとえば、屋根材の割れ、反り、剥がれ、著しい劣化がある場合、塗装ではなく補修や屋根工事が必要になることがあります。

注意点
遮熱塗料は、傷んだ屋根を新品に戻すものではありません。屋根材の状態が悪い場合は、まず塗装できるかどうかの診断が必要です。

雨漏りしている家

雨漏りが発生している家では、遮熱塗装よりも雨漏り原因の調査と補修が優先です。

塗装で一時的に表面がきれいになっても、雨漏りの原因が屋根材の下、防水紙、板金、外壁取り合いなどにある場合、根本的な解決にはなりません。

雨漏りしている状態で遮熱塗装をしてしまうと、後から再工事が必要になる可能性もあります。

まずは雨漏り調査を行い、必要な補修を済ませたうえで塗装を検討することが大切です。

遮熱塗料の効果を感じやすい場所

遮熱塗料は、住宅の中でも特に効果を感じやすい場所があります。

それは、屋根のすぐ下にある部屋です。

3階の部屋

3階建て住宅の場合、3階は屋根に最も近い階です。

屋根が太陽光を受けて熱くなると、その熱が天井を通じて3階の室内に伝わりやすくなります。

そのため、3階の寝室や子ども部屋が暑い住宅では、遮熱塗料の効果を検討しやすいです。

2階の寝室

2階建て住宅でも、2階の寝室が暑くなるケースは多くあります。

特に夜になっても部屋が暑い場合、昼間に屋根が蓄えた熱が影響していることがあります。

屋根塗装の際に遮熱塗料を選ぶことで、夜間の寝苦しさ軽減につながる可能性があります。

屋根裏収納

屋根裏収納は、屋根の熱の影響を非常に受けやすい場所です。

夏場に屋根裏収納が異常に暑くなる場合、屋根材や屋根裏換気の影響が考えられます。

遮熱塗装だけで完全に快適な空間にすることは難しい場合もありますが、屋根表面温度を抑える対策として検討できます。

遮熱塗料と相性がよい屋根材

遮熱塗料は、屋根材によって相性があります。

ここでは、一般住宅でよく見られる屋根材を中心に解説します。

屋根材 遮熱塗料との相性 注意点
スレート屋根 相性がよい 割れや劣化がある場合は補修が必要
金属屋根 相性がよい 下地処理やサビ対策が重要
セメント瓦 状態による 劣化状態により塗装可否の確認が必要
粘土瓦 基本的に塗装対象ではない 瓦自体に塗装が不要な場合が多い

スレート屋根

スレート屋根は、住宅で多く使われている屋根材です。

塗装メンテナンスが必要な屋根材のため、遮熱塗料を検討しやすい屋根といえます。

ただし、スレート屋根に割れや反りがある場合は、塗装前に補修が必要です。

金属屋根

金属屋根は熱を伝えやすいため、遮熱塗料との相性がよい屋根材です。

特に、日当たりのよい金属屋根では、表面温度の上昇を抑える目的で遮熱塗料を選ぶケースがあります。

ただし、金属屋根ではサビや下地処理が重要になります。

粘土瓦

粘土瓦は、基本的に塗装を必要としない屋根材です。

そのため、遮熱塗料を塗るという考え方には向いていません。

暑さ対策を考える場合は、屋根裏換気や断熱材の確認など、別の方法を検討することになります。

遮熱塗料が向いているか確認するチェックリスト

ご自宅に遮熱塗料が向いているか、簡単に確認できるチェックリストを用意しました。

遮熱塗料おすすめ度チェック

  • 夏になると2階や3階がかなり暑い
  • 屋根が日当たりのよい場所にある
  • 屋根の色が黒や濃いグレー系
  • 屋根塗装の時期を迎えている
  • エアコンの効きが悪いと感じる
  • 金属屋根である
  • 屋根裏がかなり暑くなる
  • 西日が強い
  • 前回塗装から年数が経っている
  • 暑さ対策も兼ねて塗装したい

当てはまる項目が多いほど、遮熱塗料を検討する価値があります。

ただし、最終的には屋根の状態を確認したうえで判断することが大切です。

遮熱塗料だけで暑さ対策は十分なのか

遮熱塗料は、夏の暑さ対策として有効な選択肢の一つです。

しかし、遮熱塗料だけですべての暑さを解決できるわけではありません。

なぜなら、室内の暑さは屋根だけで決まるものではないからです。

室内の暑さに関係する主な要素

  • 屋根から伝わる熱
  • 外壁から伝わる熱
  • 窓から入る日射
  • 屋根裏の換気状態
  • 断熱材の状態
  • 室内の風通し
  • エアコンの能力や設置場所

遮熱塗料は、この中でも主に「屋根や外壁の表面温度上昇を抑える」ための対策です。

そのため、暑さの原因が窓の日射や断熱材不足にある場合、遮熱塗装だけでは思ったほど効果を感じられないことがあります。

遮熱塗料は「万能」ではなく「暑さを軽減する選択肢」

遮熱塗料を選ぶ際に大切なのは、過度に期待しすぎないことです。

たとえば、

  • 遮熱塗料にすればエアコンが不要になる
  • 必ず室温が大きく下がる
  • どの家でも同じ効果が出る
  • 雨漏りや屋根劣化も一緒に解決できる

このように考えてしまうと、施工後に「思っていたほどではなかった」と感じる可能性があります。

遮熱塗料は、あくまで屋根や外壁の熱を抑えるための塗料です。

建物の状態に合っていれば効果を感じやすくなりますが、建物全体の断熱や換気まで含めて考えることが大切です。

遮熱塗料と断熱塗料の違い

遮熱塗料を調べていると、断熱塗料という言葉も目にすることがあります。

どちらも暑さ対策に関係する塗料ですが、仕組みは異なります。

項目 遮熱塗料 断熱塗料
主な働き 太陽光を反射して表面温度上昇を抑える 熱の伝わり方を抑える
得意な季節 夏・冬
効果の考え方 熱を持ちにくくする 熱を伝えにくくする
向いている目的 夏の屋根温度対策 暑さ・寒さ両方の軽減
注意点 日射が少ない場所では効果を感じにくい 塗料の種類により特徴が異なる

簡単にいうと、遮熱塗料は「熱くなりにくくする塗料」、断熱塗料は「熱を伝えにくくする塗料」です。

夏の屋根温度対策を重視する場合は遮熱塗料、暑さと寒さの両方を考えたい場合は断熱塗料も選択肢になります。

遮熱塗料を選ぶときに確認したいポイント

遮熱塗料を選ぶ際は、単に「遮熱」と書いてある塗料を選べばよいわけではありません。

塗料の性能だけでなく、屋根や外壁の状態、色、施工方法まで含めて確認する必要があります。

塗料のグレード

遮熱塗料にも、シリコン系、フッ素系、無機系などさまざまなグレードがあります。

一般的には、グレードが高い塗料ほど耐久性も高くなる傾向があります。

ただし、すべての家で最上級グレードが必要とは限りません。

建物の築年数、今後の住まい方、次回メンテナンスの予定なども考えながら選ぶことが大切です。

色の選び方

遮熱塗料は、色によっても効果の感じ方が変わります。

一般的に、明るい色は太陽光を反射しやすく、濃い色は熱を吸収しやすい傾向があります。

ただし、遮熱塗料の場合は、濃い色でも遮熱性能を持つものがあります。

色選びのポイント
暑さ対策を重視するなら明るめの色が有利です。ただし、外観の好みや周囲との調和も大切です。

「少しでも涼しくしたいから白にする」という選び方もありますが、住宅街では汚れの見え方や外観の印象も考える必要があります。

遮熱性能とデザインのバランスを見ながら選ぶとよいでしょう。

下地処理の丁寧さ

遮熱塗料の性能を活かすためには、下地処理も重要です。

どれだけ高性能な塗料を使っても、下地処理が不十分では長持ちしません。

屋根や外壁の汚れ、苔、古い塗膜、サビなどを適切に処理したうえで塗装することが大切です。

屋根材に合った塗料かどうか

屋根材によって、適した塗料や下塗り材は異なります。

スレート屋根、金属屋根、セメント瓦など、それぞれに合った施工方法があります。

遮熱塗料を選ぶ際は、塗料名だけでなく、現在の屋根材に適しているかを確認しましょう。

遮熱塗料で失敗しやすいケース

遮熱塗料は魅力的な塗料ですが、選び方や考え方を間違えると失敗につながることがあります。

効果だけを強調する説明を信じてしまう

遮熱塗料の説明で、

  • 絶対に涼しくなります
  • 室温が必ず何度下がります
  • 電気代が必ず安くなります
  • 普通の塗料より必ず得です

というような断定的な説明を受けた場合は注意が必要です。

遮熱塗料の効果は、建物の条件によって変わります。

正確には、「屋根表面温度を抑える効果が期待できる」「室内の暑さ軽減につながる可能性がある」という表現が現実的です。

屋根の状態を確認せずに塗料だけで決める

遮熱塗料を選ぶ前に、まず屋根が塗装できる状態かどうかを確認する必要があります。

屋根材が割れている、反っている、著しく劣化している場合、塗装では対応できないことがあります。

このような状態で遮熱塗料を塗っても、塗膜の耐久性や仕上がりに問題が出る可能性があります。

雨漏り対策として遮熱塗料を選ぶ

遮熱塗料は暑さ対策に関係する塗料であり、雨漏りを止めるための塗料ではありません。

雨漏りしている住宅では、先に原因調査と補修が必要です。

雨漏り原因を解決しないまま塗装してしまうと、施工後も雨漏りが続く可能性があります。

外壁だけ遮熱塗装すれば十分だと思う

外壁にも遮熱塗料を使用することはできます。

しかし、夏の暑さ対策としては、屋根の影響が大きい住宅も多くあります。

特に2階や3階の暑さが気になる場合は、外壁だけでなく屋根の状態も確認することが大切です。

遮熱塗料と相性がよい家の条件まとめ

ここまでの内容を整理すると、遮熱塗料と相性がよい家には次のような特徴があります。

  • 屋根に日差しがよく当たる
  • 夏場に2階や3階が暑くなる
  • 屋根塗装の時期を迎えている
  • スレート屋根や金属屋根である
  • 屋根の色が濃い
  • エアコンの効きが悪いと感じる
  • 屋根裏が暑くなりやすい
  • 遮熱性能も含めて塗料を選びたい

このような条件に当てはまる場合は、屋根塗装を検討する際に遮熱塗料も候補に入れてよいでしょう。

遮熱塗料より別の対策を優先した方がよいケース

遮熱塗料が向いていないというより、先に別の対策を考えた方がよいケースもあります。

屋根材の劣化が進んでいる場合

屋根材が著しく劣化している場合、塗装ではなく補修、カバー工法、葺き替えなどが必要になることがあります。

塗装は屋根材を保護する工事ですが、傷んだ屋根材そのものを根本から直す工事ではありません。

雨漏りが発生している場合

雨漏りがある場合は、まず雨漏りの原因を調査する必要があります。

屋根材の表面だけでなく、防水紙、板金、外壁との取り合い、ベランダなど、原因はさまざまです。

遮熱塗装で雨漏りが直ると考えるのは危険です。

窓からの日射が主な原因の場合

室内の暑さは、屋根だけでなく窓から入る日射にも大きく影響されます。

西日が強い部屋や大きな窓がある部屋では、遮熱塗装よりも窓まわりの対策が効果的な場合もあります。

その場合は、遮熱カーテン、すだれ、外付けシェードなども併せて検討するとよいでしょう。

屋根裏換気が不足している場合

屋根裏に熱がこもっている場合、遮熱塗料だけでなく換気の改善が必要になることがあります。

屋根裏換気が不足していると、昼間に溜まった熱が夜まで残り、寝苦しさにつながることがあります。

遮熱塗装と換気改善を組み合わせることで、より効果を感じやすくなる場合があります。

遮熱塗料を選ぶ前に確認したい診断ポイント

遮熱塗料を選ぶ前には、次のような点を確認しておくと安心です。

確認項目 確認する理由
屋根材の種類 塗装できる屋根材か判断するため
屋根材の劣化状態 塗装で対応できるか確認するため
雨漏りの有無 先に補修が必要か判断するため
日当たり 遮熱効果を活かしやすいか確認するため
屋根裏換気 熱がこもりやすい状態か確認するため
断熱材の状態 室内への熱の伝わりやすさを考えるため

塗料だけで判断するのではなく、建物全体の状態を見たうえで選ぶことが大切です。

FAQ|遮熱塗料についてよくある質問

遮熱塗料にすると室温は何度下がりますか?

住宅の構造や断熱性能、屋根材、日当たりによって異なります。

屋根表面温度の上昇を抑える効果は期待できますが、室温が必ず何度下がるとは断言できません。

遮熱塗料は屋根と外壁のどちらに向いていますか?

暑さ対策としては、屋根に使用する方が効果を感じやすいケースが多いです。

外壁にも使用できますが、室内の暑さが屋根から来ている場合は屋根塗装の検討が重要です。

遮熱塗料は濃い色でも効果がありますか?

濃い色でも遮熱性能を持つ塗料はあります。

ただし、一般的には明るい色の方が熱を反射しやすい傾向があります。

金属屋根にも遮熱塗料は使えますか?

使用できる場合があります。

金属屋根は熱を伝えやすいため、遮熱塗料との相性がよいケースもあります。ただし、サビや下地処理が重要です。

スレート屋根にも遮熱塗料は使えますか?

使用できる場合が多いです。

ただし、割れや反り、著しい劣化がある場合は、補修や別の工事が必要になることがあります。

遮熱塗料で雨漏りは直りますか?

遮熱塗料は雨漏りを直すための塗料ではありません。

雨漏りがある場合は、先に原因調査と補修が必要です。

断熱塗料とは違うのですか?

違います。

遮熱塗料は太陽光を反射して表面温度上昇を抑える塗料です。

断熱塗料は熱の伝わり方を抑える塗料です。

遮熱塗料は冬に寒くなりますか?

遮熱塗料は太陽熱の吸収を抑えるため、冬場の暖かさへの影響を気にされる方もいます。

ただし、冬の室内環境は日射だけでなく断熱性能や暖房、窓の性能にも左右されます。

遮熱塗料はどの家にもおすすめですか?

どの家にも必ずおすすめというわけではありません。

日当たりが少ない家や、暑さの原因が屋根以外にある家では、効果を感じにくいことがあります。

遮熱塗料を選ぶべきか迷ったらどうすればよいですか?

まずは屋根や外壁の状態、日当たり、室内の暑さの原因を確認することが大切です。

塗料だけで決めず、建物の状態に合わせて判断しましょう。

まとめ

遮熱塗料は、太陽光を反射して屋根や外壁の表面温度上昇を抑える塗料です。

特に、夏場に2階や3階が暑くなる家、屋根に日差しがよく当たる家、金属屋根や濃色屋根の家では、検討する価値があります。

一方で、屋根がほとんど日陰になっている家、断熱材が極端に不足している家、屋根材の劣化が激しい家、雨漏りしている家では、遮熱塗料だけでは十分な効果が得られないことがあります。

大切なのは、遮熱塗料を「万能な暑さ対策」として考えるのではなく、建物の状態に合った選択肢の一つとして考えることです。

屋根や外壁の塗装を検討する際は、塗料の性能だけでなく、屋根材の状態、日当たり、断熱材、換気状況なども含めて確認しましょう。

遮熱塗料が向いている家で適切に施工すれば、夏の暑さ軽減や冷房効率の改善につながる可能性があります。

反対に、向いていない家で効果だけを期待して選んでしまうと、思ったほど体感できないこともあります。

遮熱塗料を選ぶかどうかは、ご自宅の状態をよく確認したうえで判断することが大切です。

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それではまた。


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