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クリヤー塗装が向かない外壁とは?意外と知らない注意点

塗装の豆知識 2025.12.19 (Fri) 更新

こんにちは、板橋区・練馬区の外壁塗装、屋根塗装専門の大谷建装工業です。

外壁塗装を検討している方の中には、

「今のデザインをそのまま活かしたい」
「サイディングの模様を消したくない」

という理由からクリヤー塗装(透明塗装)を検討される方も多いのではないでしょうか。

しかし、クリヤー塗装はすべての外壁に適しているわけではありません。

外壁の状態によっては、施工後すぐに不具合が出たり、期待した効果が得られないケースもあります。

この記事では、

  • クリヤー塗装の基本

  • クリヤー塗装が「向かない外壁」の具体例

  • 失敗しやすい判断ポイント

  • クリヤー塗装を選ぶ前に必ず確認すべき注意点

を、板橋区で外壁塗装・防水工事を行う専門業者の視点で詳しく解説します。


そもそもクリヤー塗装とは?

クリヤー塗装とは、顔料を含まない透明な塗料を使い、

外壁のデザインや柄をそのまま活かしながら保護する塗装方法です。

主に以下のような目的で採用されます。

  • 意匠性の高いサイディングを活かしたい

  • 新築時の外観を維持したい

  • 色を変えたくない

  • 表面保護・防汚性能を高めたい

特に、タイル調・レンガ調などの意匠性サイディングで人気の工法です。

【施工事例】

施工前☆

クリヤー塗装施工前

☆施工後

クリヤー塗装施工後


クリヤー塗装のメリット

まずは、クリヤー塗装のメリットを整理しておきましょう。

外壁のデザインをそのまま残せる

最大のメリットは、既存の模様や色合いを塗りつぶさずに保護できる点です。

塗膜で外壁をコーティングできる

紫外線や雨風から外壁を守り、劣化の進行を抑える効果があります。

ツヤを出す・抑える調整が可能

ツヤあり・3分ツヤ・ツヤ消しなど、仕上がりの調整も可能です。


クリヤー塗装が「向かない外壁」とは?

ここからが本題です。

以下に当てはまる外壁は、クリヤー塗装に不向き、または注意が必要です。


① 色あせが進行している外壁

外壁の色あせは、紫外線による劣化の代表的なサインです。

クリヤー塗装は「透明」なため、

色あせを元に戻すことはできません。

むしろ、

  • 色あせた状態をそのまま閉じ込めてしまう

  • 施工後に「思ったよりきれいにならない」と感じる

といった失敗につながります。

特に、

  • 日当たりの良い南面・西面だけ色あせている

  • 部分的に色ムラがある

場合は、仕上がりに違和感が出やすいため注意が必要です。


② チョーキング(白い粉)が発生している外壁

外壁を手で触ったときに白い粉が付く現象をチョーキングと呼びます。

これは塗膜が劣化し、

塗料の成分が分解されている状態を示しています。

この状態でクリヤー塗装を行うと、

  • 塗膜が密着しにくい

  • 早期剥がれの原因になる

  • 耐久性が大きく低下する

といった問題が起こります。

※軽度であれば高圧洗浄+下地調整で対応可能な場合もありますが、

進行している場合は着色塗装の方が適切です。


③ ひび割れ・クラックがある外壁

クリヤー塗装は、

ひび割れを隠すことができません。

  • ヘアークラック

  • 目地周辺の細かい割れ

  • 表面クラック

がある状態で施工すると、

透明塗膜越しにクラックがそのまま見えてしまいます。

さらに、

クラック内部に水分が侵入していると、

塗膜の膨れや白濁(ブリード)を引き起こす可能性もあります。


④ すでに補修跡が目立つ外壁

以下のような外壁も要注意です。

  • コーキング補修跡が色違いで残っている

  • 部分塗装をしている

  • 補修材が露出している

クリヤー塗装は「隠す塗装」ではないため、


補修跡がより目立つ結果になることがあります。


⑤ 築年数が20年前後以上の外壁

築20年以上の外壁では、

見た目はきれいでも内部劣化が進んでいるケースが少なくありません。

特に、

  • 初回塗装から一度もメンテナンスしていない

  • サイディング表面が脆くなっている

  • 防水性能が低下している

場合、クリヤー塗装では十分な保護効果が得られない可能性があります。


⑥ パミールなどの塗装不可屋根・外壁材

外壁材の種類によっては、

そもそも塗装自体が適さないものも存在します。

代表例として知られているのがパミールですが、

同様に層間剥離が起きる素材では、

クリヤー塗装はもちろん、塗装自体が不適切です。

この場合は、

  • カバー工法

  • 張り替え

といった根本的な対策が必要になります。パミール屋根の劣化写真


クリヤー塗装で失敗しやすい判断ポイント

「見た目がきれい=クリヤーOK」ではない

表面がきれいでも、劣化は内部で進行していることがあります。

「とりあえずクリヤー」は危険

施工後に「やっぱり色付きにすればよかった」と後悔するケースも多いです。

部分ごとの劣化差を見落としやすい

方角による劣化差は、施工後に目立ちやすくなります。


クリヤー塗装が向いている外壁の条件

逆に、以下の条件が揃っていればクリヤー塗装は有効です。

  • 築10〜15年以内

  • 色あせ・チョーキングがほとんどない

  • ひび割れや補修跡がない

  • 意匠性サイディングを活かしたい

これらは現地調査をしないと判断できないため、

プロの診断が不可欠です。


クリヤー塗装を検討する前に必ずやるべきこと

外壁診断(目視+触診)

高圧洗浄後の状態確認

下地の密着性チェック

将来のメンテナンス計画の確認

短期的な見た目だけでなく、

10年後を見据えた塗装計画が重要です。


まとめ|クリヤー塗装は「状態がすべて」

クリヤー塗装は、

条件が合えば非常に魅力的な工法ですが、

外壁の状態を誤ると失敗につながります。

重要なポイント

  • 色あせ・チョーキングがある外壁は不向き

  • ひび割れや補修跡は隠せない

  • 築年数が進んだ外壁は慎重に判断

  • 現地調査なしの判断はNG

大谷建装工業では現地調査・お見積りを無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。

公共事業にも積極的に取り組んでおり、令和7年度において区内優良建設事業者に選ばれました。

優良建設事業者 褒章 賞状 褒状 賞状

直近10年間で、令和2年と令和7年の2度、褒章されております。

また、大谷建装工業では現地調査を行った後に、カラーシュミレーションにて塗り替え後のイメージをお伝えすることも可能です。

無料外壁屋根診断|板橋区・練馬区の外壁塗装&雨漏り専門店 大谷建装工業 (otani-kenso.co.jp)

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塗料を選択して概算見積りも可能です。

まずはWEB見積システムでおおよその値段の参考にしてください。

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それではまた。

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