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外壁の凍害とは?気温差によるひび割れのメカニズム

塗装の豆知識 2025.12.17 (Wed) 更新

こんにちは、板橋区・練馬区の外壁塗装、屋根塗装専門の大谷建装工業です。

外壁に細かなひび割れや欠けが見られる場合、「凍害(とうがい)」が原因になっていることがあります。

凍害は寒冷地だけの問題と思われがちですが、実は東京都内(板橋区・練馬区など)でも発生する劣化現象です。

この記事では、

  • 凍害とは何か

  • なぜひび割れが起こるのか

  • 凍害が起きやすい外壁の特徴

  • 放置するとどうなるのか

  • 凍害を防ぐための対策とメンテナンス

について、外壁塗装・雨漏り補修の専門業者の視点でわかりやすく解説します。


外壁の凍害とは?

凍害とは、外壁内部に入り込んだ水分が凍結と融解を繰り返すことで、外壁材が破壊されていく現象です。

外壁材の中に染み込んだ水分は、気温が0℃を下回ると凍ります。

水は凍ると体積が約9%膨張するため、内部から外壁材を押し広げる力が発生します。

この状態が何度も繰り返されることで、

  • 表面のひび割れ

  • 外壁材の欠け

  • 塗膜の剥がれ

  • モルタルやサイディングの崩れ

といった劣化が進行します。


なぜ気温差で外壁がひび割れるのか?

凍害の最大の原因は、昼夜の気温差です。

気温差による凍結と融解の繰り返し

東京都内では、

  • 昼間は10℃以上

  • 夜間〜早朝に0℃前後

という日が冬場に多くあります。

この環境下では、

  1. 昼間:外壁内部に水分が残る

  2. 夜間:水分が凍結して膨張

  3. 朝:解けて元に戻る

という動きを繰り返します。

この膨張と収縮のストレスが、外壁にひび割れを生じさせるのです。


凍害が起きやすい外壁材の種類

すべての外壁で同じように凍害が起きるわけではありません。

特に注意が必要な外壁材があります。

モルタル外壁

モルタルは吸水性が高く、ひび割れが起きやすい素材です。

塗膜が劣化して防水性が落ちると、水を吸いやすくなり凍害のリスクが高まります。

窯業系サイディング

表面塗装が劣化すると、目地や表面から水が侵入しやすくなります。

特に目地(コーキング)の劣化が凍害の引き金になります。

シーリングの交換時期の目安

ALCパネル

軽量気泡コンクリートであるALCは吸水率が高いため、定期的な防水塗装が必須です。


凍害が起きやすい家の特徴

以下に当てはまる住宅は、凍害が起きやすい傾向があります。

  • 外壁塗装を15年以上していない

  • ひび割れを放置している

  • 北側・日陰面の外壁

  • 雨だれやコケが多い

  • コーキングが硬化・ひび割れしている

特に北面や風通しが悪い場所は、乾きにくく凍害が進行しやすいです。


凍害によるひび割れの特徴

凍害によるひび割れには、以下のような特徴があります。

表面がポロポロ欠ける

単なるヘアークラックではなく、外壁材そのものが崩れるような症状が見られます。

冬を越すごとに劣化が進行する

春先にひび割れや欠けが急に目立つ場合、凍害の可能性が高いです。

塗膜の下から膨れや剥がれが発生

内部で劣化が進んでいるため、塗装だけでは隠せません。


凍害を放置するとどうなる?

凍害を放置すると、見た目の問題だけでは済みません。

① 外壁材の強度低下

外壁がもろくなり、補修範囲がどんどん広がります。

② 雨漏りの発生

ひび割れから侵入した雨水が、内部の防水紙や構造材まで到達します。

③ 修繕費用が高額になる

初期段階なら補修で済むものが、

放置すると張り替えや大規模改修が必要になります。


凍害と施工不良の違い

凍害と施工不良は症状が似ているため、見極めが重要です。

項目 凍害 施工不良
発生時期 冬〜春に悪化 塗装後数年以内
症状 欠け・崩れ 塗膜が剥がれる
原因 水分+気温差 下地処理不足

専門業者による診断が重要になります。


凍害を防ぐためにできる対策

定期的な外壁塗装

防水性能を保つことで、水分の侵入を防げます。

ひび割れ補修を早めに行う

小さなひびでも放置しないことが重要です。

コーキングの打ち替え

目地からの水の侵入を防ぐため、10年前後での打ち替えが推奨されます。

低吸水・高耐候塗料の使用

外壁材に合った塗料選びが、凍害対策には欠かせません。


板橋区で凍害が疑われたら専門業者へ

凍害は見た目だけで判断すると、原因を見誤ることがあります。

大谷建装工業では、

  • 現地調査

  • 写真付き劣化診断

  • 雨漏りリスクの確認

を行い、本当に必要な工事だけをご提案しています。


まとめ

外壁の凍害は、

  • 水分の侵入

  • 気温差

  • 防水性能の低下

が重なることで発生します。

ひび割れや欠けを「古くなっただけ」と放置するのは危険です。

早めの点検と適切なメンテナンスが、住まいを長持ちさせる最大のポイントです。


大谷建装工業からのお知らせ

大谷建装工業では現地調査・お見積りを無料で行っておりますので、お気軽にご相

相談ください。

公共事業にも積極的に取り組んでおり、令和7年度において区内優良建設事業者に選ばれました。

優良建設事業者 褒章 賞状 褒状 賞状

直近10年間で、令和2年と令和7年の2度、褒章されております。

また、大谷建装工業では現地調査を行った後に、カラーシュミレーションにて塗り替え後のイメージをお伝えすることも可能です。

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それではまた。

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