外壁・屋根の塗り替えの必要性と目安時期
こんにちは、板橋区・練馬区の外壁塗装、屋根塗装専門の大谷建装工業です。
設立から50年塗装業を営んでいると様々な理由で塗り替えのご相談を頂きます。
その多くは雨漏りが発生したり、屋根材が落ちたから直すついでに塗り替えや、外壁の汚れがひどくなってきた場合などです。
緊急性の無い限りどうしても後回しになってしまうのが塗り替え工事です。
建物の状態が悪くなってからだとどうしても直す手間がかかります。
表面の塗装だけでなく構造部分に手を加えないといけない場合も発生してきます。
そうすると大がかりな工事になりコストもかかってしまいます。
あと数年早くご依頼頂ければ・・・、と思うことが多々あります。
今回はなぜ塗り替えが必要なのかと、塗り替えの目安の時期をご紹介します。
余計なコストがかかる前に工事を行い長期的に綺麗な状態を保たせる参考になればと思います。
目次
塗装の目的
まず、そもそもなぜ塗装をする必要があるのかについて説明します。
建物の保護
建物の構造はコンクリートやセメント、木材など幾つか種類が存在します。
その全てに共通するのは、塗装などの仕上材で保護しないと劣化するということです。
強度を高いコンクリートも早ければ10数年で本来の強度が無くなっていきます。
構造自体が劣化してしまうと建物の倒壊を引き起こす恐れがあります。
それを防ぐために塗装等で保護をして、定期的にメンテナンスを行うことで構造の劣化を防ぐことができます。
冒頭で説明した通り構造自体が劣化してしまうと性能を回復させるのに多額の費用が発生する場合があります。
意匠性を持たせる
塗装はほぼ無限にある色から選ぶこともできます。
色によって建物のイメージは大きく変わり、華やかにすることもシックな雰囲気にするのも可能です。
また、色だけでなく多様な模様再現できる塗料や、複数の色が混在した多彩塗料などもあります。
単色ではのっぺりとした印象だったのが多彩塗料にすることで奥行きが出て圧迫感を感じなくなるなどの効果があります。
好みの色にしたい、新築時とは違うイメージにしたい等、意匠性を楽しむのも塗装の目的でもあります。
お住まいの地域によっては景観条例により色調に制限がある場合もあります。
性能を付与する
塗料の中には塗るだけで新たに性能を付与できるものもあります。
代表的な例は遮熱塗料です。
遮熱塗料は太陽光の中の熱エネルギーに変換される近赤外線領域の光エネルギーを反射することができます。
光を反射させることで熱に変換させず屋内への侵入を抑制することができるのです。
日本の住宅の屋根は黒系の色が一般的で蓄熱しやすく、熱の影響を受けやすいです。
外壁においても近年は庇(ひさし)の無い箱型の住宅も増えてきています。
影ができない分、屋根だけでなく外壁からも熱の影響を受けやすくなっているため、屋根・外壁ともに遮熱塗料の採用が増えてきています。
建物の構造に依存する部分は大きいですが、遮熱塗料によりエアコン効率が良くなり省エネ効果が期待できる場合もあります。
塗り替えの目安時期
それでは、いつ塗り替えをすればいいのかということですが、建物の環境は様々で一概には言えないというのが正直なところです。
しかし、幾つかの指標がありますのでまずはご自身でセルフチェックを行ってもらい該当するものがあれば一度ご相談を頂いてもよい時期になります。
築年数から見る塗り替え時期
まだ塗り替えをしたことがない建物であれば、新築から10年を超えている場合は塗り替えの検討を始めてもよい時期です。
近年の大手ハウスメーカーなどでは新築時から高耐久の外壁材を採用していて、一見10年経過時でも綺麗な状態が保たれています。
しかし、建物の劣化進行度はよく当たる南面や下からは見えにくい2階部分が劣化が進行していたり、北面の日陰部分から藻が発生し始めたりなどしている場合がありますので、全体を確認してみることをおすすめします。
既に塗り替えをしている場合は、使用した塗料の期待耐用年数を確認してみるとよいです。
シリコン樹脂塗料であれば10年、フッ素樹脂塗料であれば15年以上経過している場合は次の塗り替えを検討を始めてよい時期です。
劣化状況からみる塗り替え時期
塗膜は劣化してくると様々な症状が出始めます。
該当するものがあれば年数に関わらず、塗り替えを行うタイミングであるサインになります。
変退色や汚れの発生
塗膜の初期段階の劣化は変退色や汚れの付着です。
変退色は濃い色のほうが顕著に表れます。
(淡い色でも同時期から発生しますが目視で判断がしにくいです。)
塗膜の保護機能が失われてきている現象なので早急にないにしろ塗り替えの検討をし始める段階です。
同様に保護機能が失われてくると、汚れが付着しやすくなります。
塗料によりますが、親水性や緻密な塗膜形成により汚れが付着しにくい機能を塗膜はあります。
その機能が落ちてきた状態です。
雨筋に沿って汚れが出たり藻やカビの発生もこれに含まれます。
チョーキング現象
外壁に触れたときに粉が手につく現象を「チョーキング」と言います。
塗膜内の樹脂の結合が壊れ始めてくる時期に発生します。
塗膜の顔料(色)が落ちてきている現象でチョーキングが進行すると塗膜の保護機能が失われて雨水の浸入に繋がります。
よく汚れの付着と勘違いされることがありますが、外壁の色と似たような粉が付く場合はチョーキングが発生しています。
クラック(ひび割れ)の発生
施工後初期の段階は柔軟性を有する塗料でも経年で固くなってきます。
塗膜が固くなると建物の動きに追従できずひび割れが発生します。
発生した箇所から雨水が入り込み躯体への劣化を引き起こす要因となります。
経年劣化と関係なく大きな地震や地盤沈下により、塗膜の柔軟性を超える衝撃や動きが加わった際も発生する場合があります。
塗膜の剥がれの発生
チョーキングやクラックの現象をそのままにしていると塗膜全体の付着力が低下して剥がれてきてしまいます。
塗膜が剥離すると紫外線、雨水、排気ガスなど構造体を劣化させる要因に直接曝されている状態です。
この状態にまでなっている場合は早急に塗り替えを行う必要があります。
劣化ではなく施工不良の可能性
上記で紹介した劣化現象は、経年で発生する避けられないものです。
しかし、発生時期が竣工後あるいは施工後数年以内の場合は誤った施工がされていた可能性があります。
本来外壁に使用する塗料を屋根に使用されていたり、メーカーの施工要領を無視した工事が行われていたケースが少なからず存在します。
また、工事を早く終わらせるため雨天直後や低気温化で施工を進めた結果性能低下を引き起こしている場合もあります。
当時施工をご依頼された施工店へ保証を使い依頼することもできますが、環境による不可抗力を理由に保証が適用できないと言われてしまうことがあります。
そのような場合はすぐに受け入れてしまわずセカンドオピニオンとして別業者へ確認を依頼することをおすすめします。
まとめ
塗装の行う目的は以下の3点で定期的にメンテナンスが必要になります。
- 建物の保護
- 意匠性を持たせる
- 性能を付与する
そして、築年数や劣化状況に応じて塗り替え時期が決まってきます。
著しく劣化する前の変退色やチョーキング現象が発生してきている段階で塗り替えをすることで余計にコストをかけずに済みます。
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